頭痛持ちの枕の選び方|後頭部・側頭部の痛みを和らげる方法

頭痛持ちの枕の選び方|後頭部・側頭部の痛みを和らげる方法 枕の知識

「朝起きると頭が痛い」「寝てからの頭痛が治まらない」という方の中に、枕が合っていないことが原因のケースは少なくありません。整体師として多くの頭痛患者と接してきた経験から、枕の高さ・硬さ・素材が頭痛に直結するケースを何度も見てきました。この記事では頭痛のタイプ別に枕選びのポイントを解説します。

枕と頭痛の関係

枕が合っていないと睡眠中に首・肩周囲の筋肉が緊張した状態が続きます。首の筋緊張は後頭部の血管・神経を圧迫して頭痛の原因になります。特に「朝起きたときだけ頭が痛い」「起きてから1〜2時間で痛みが引く」という場合、枕が原因の可能性が高いです。

枕が関係する頭痛のタイプ

①緊張型頭痛(最も多い)

頭全体または後頭部・側頭部が締め付けられるような鈍い痛みです。枕が高すぎる場合、首が前傾姿勢になって長く負担がかかり、起床後の頭痛をはじめとする緊張型頭痛の症状があらわれることがあります。デスクワーク・スマートフォン多用者に多く、枕の高さが最大の原因になります。

②後頭神経痛

後頭部から頭頂部にかけてチクチク・キリキリ・ズキズキした激痛が走るタイプです。後頭神経痛は首の筋肉が神経を圧迫することによって発症します。硬い枕を使うことで神経に負担がかかり、後頭神経痛に伴う頭痛が生じることがあります。枕が硬すぎる・高すぎることが主な原因です。

③偏頭痛(片頭痛)との関係

偏頭痛は血管の拡張・収縮が原因で、直接的に枕が原因とはなりにくいですが、睡眠の質が低下すると偏頭痛の発作が起きやすくなります。枕を改善して睡眠の質を上げることは偏頭痛の発作頻度を減らす間接的な効果があります。

頭痛を引き起こす枕の問題

問題引き起こされる症状
枕が高すぎる首が前傾→後頭部の筋肉が緊張→緊張型頭痛・後頭部の痛み
枕が低すぎる首が反り返る→首の後ろ側の筋肉が圧迫される→後頭部の詰まり感
枕が硬すぎる後頭部の神経・血管が圧迫される→後頭神経痛・側頭部の痛み
枕が柔らかすぎる頭が沈み込みすぎて首のカーブが乱れる→緊張型頭痛
枕の幅が狭い寝返り時に頭が枕から落ちる→首が捻じれた状態になる

頭痛持ちに適した枕の選び方

①高さは「首の自然なS字カーブが保てる」高さを最優先

仰向けに寝たとき視線がやや足元寄りになる高さが理想です。高すぎる枕は、頸椎が圧迫されることで筋肉が緊張して血行が悪くなり、肩こりや首のシワ、いびきの原因になることもあります。仰向け寝の高さの目安は1〜6cm・横向き寝は4〜10cmです(肩幅によって異なります)。

②硬さは「中程度〜やや柔らかめ」を選ぶ

後頭神経痛・後頭部が出っ張っている方は、硬すぎる枕で後頭部が圧迫されやすいです。後頭部の形に合わせてやや沈み込む素材(低反発ウレタン・パイプ・そば殻)を選ぶことで圧迫感を和らげられます。ただし柔らかすぎる枕は首の支えが不足するため、表面だけ柔らかく底面はしっかりした構造の枕が最適です。

③高さ調節ができる枕を選ぶ

頭痛持ちの方は少しの高さのズレで症状が変わる場合があります。パイプ・ビーズ・そば殻など詰め物の量で高さを調節できる枕、または高さ調節シート付きの枕を選ぶと自分に最適な高さを見つけやすいです。

④幅は60cm以上の広めを選ぶ

寝返りの際に頭が枕から落ちると首が不自然に曲がります。幅は最低でも60cm以上、できれば体幅の2倍(70cm程度)を選んでください。

頭痛のタイプ別おすすめ素材

頭痛のタイプおすすめ素材理由
後頭部が硬い枕に当たって痛い低反発ウレタン・パイプ後頭部が適度に沈み込んで圧迫が和らぐ
朝起きると首・後頭部が重い高さ調節可能な枕(パイプ・ビーズ)最適な高さに細かく調節できる
横向き寝で側頭部が痛いやや高めの高反発・ポケットファイバー横向き時の肩と首の距離をしっかり埋める
熱がこもって頭痛が悪化パイプ・そば殻・ファイバー通気性が高く熱がこもりにくい

今すぐできる頭痛改善チェック

  1. 仰向けに寝て視線が天井よりやや足元を向いているか確認(向いていれば高さはOK)
  2. 首の後ろに手を差し入れて枕との隙間が大きくないか確認(隙間が大きければ枕が低すぎる)
  3. 起床後の頭痛が「起きてから1〜2時間以内に収まる」か確認(収まれば枕が原因の可能性高い)
  4. 枕の高さを0.5〜1cm調整して1週間試す

枕で改善しない頭痛は専門医へ

以下に当てはまる場合は枕の問題ではなく医療機関への受診が必要です。

  • 今まで経験したことのない突然の激しい頭痛
  • 頭痛に発熱・嘔吐・意識障害が伴う
  • 頭痛が日に日に悪化している
  • 月に15日以上頭痛が続く

睡眠カウンセラーの総評

「朝起きると頭が痛い」という訴えで整体院に来た患者さんの枕を確認すると、高すぎる枕を使っているケースが非常に多いです。枕を適切な高さのものに変えるだけで朝の頭痛が改善するケースは実際に多く見られます。まず「仰向けに寝て視線がやや足元を向く高さの枕になっているか」を確認するところから始めてください。

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